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michioka
Cisco Employee
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概要

 

急速に進化する今日のビジネス環境において、経営陣が十分な情報に基づいて迅速に意思決定を下すためには、データ主導型のインサイトが不可欠です。そこで役立つのがエグゼクティブ ダッシュボードからのレポートです。ビジネス戦略の舵切りに欠かせない重要な業績評価指標(KPI)や実用的なインサイトをすぐに入手いただけます。

この記事では、ThousandEyes を使用して説得力のあるエグゼクティブ ダッシュボードを作成するための主要なベストプラクティス、戦略、実践的なアドバイスについて詳しく説明します。主に Software as a Service(SaaS)のケースに焦点を当てますが、紹介する原則はさまざまなシナリオで柔軟に活用できます。

 

ベストプラクティスの概要

 

  • 明確な目的を定義する。エグゼクティブ ダッシュボードを作成するにあたっては、明確さが鍵となります。ダッシュボードの目的とユースケースを明確に定義します。たとえば、ネットワークパフォーマンスの正常性のモニタリング、アプリケーションやユーザー体験の追跡などです。
  • 対象者を把握する。対象者が最も重視する KPI を理解し、どの程度詳しい情報が必要か、そしてどのペルソナがダッシュボードにアクセスするかを決めることが大切です。たとえば、IT 管理チームと NOC チームが必要とする視点は異なることもあるでしょう。
  • 重要な指標を選択する。、効果的なエグゼクティブ ダッシュボードを作成するうえで、指標と時間軸の選択はきわめて重要です。アプリケーション パフォーマンス、ネットワーク遅延、パケット損失などがその一例です。時間軸(データ間隔)は 24 時間、48 時間など、ニーズに合わせて設定します。
  • 可視化を活用する。複雑な情報を明確に伝えるには、的確な可視化が鍵となります。エグゼクティブ ダッシュボードを作成する際は、視覚的なウィジェットを活用して、直感的かつ実用的な形式でデータを表示しましょう。ThousandEyes プラットフォームには充実した選択肢がそろっているため、エグゼクティブの好みに合わせてカスタマイズできます。
  • レポートの定期的なスナップショット作成をスケジュールする。レポートの自動スナップショットを定期的に作成することで、経時的な評価指標の一貫した追跡と文書化が可能になります。

 

エグゼクティブ ダッシュボードとウィジェットの概要

 

下のエグゼクティブ ダッシュボードのデモでは、複数の地域にまたがる主要な Software as a Service(SaaS)アプリケーションの評価指標に関する概要を包括的に説明します。

また、このセクションではエグゼクティブ ダッシュボードに表示される各ウィジェットを掘り下げて説明し、それぞれの機能と重要性について包括的なインサイトを提供します。

実際のダッシュボードの例にはこちら(英語)からアクセスできます。各ウィジェットの詳細と機能については以下をご覧ください。

 

主要なビジネスアプリケーションの可用性(%)(Top Business Application Availability (%))

ビジネス事業運営に欠かせない主要アプリケーション全体について、現在のグローバル HTTP の平均的な可用性を包括的に可視化します。

[カラーグリッド(Color Grid)] ウィジェットでは、可用性が低いカードから高いカードの順でデータが視覚的に表示されます。このレイアウトでは HTTP の可用性が低いアプリケーションをすぐに特定できるため、改善の余地がある分野や早急なアクションが必要な分野に重点的に注力し、パフォーマンスと信頼性を改善するのに役立ちます。

 

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Web サービス全体のパフォーマンス(%)(Overall Web Service Performance (%))

世界中の Web サービスについて、パフォーマンスの分布と比較分析を把握できます。さまざまな地域とプラットフォームにまたがるデジタルサービスの提供状況を改善するための、戦略面の意志決定や最適化に大きな役割を果たします

 

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<...> 地域 - Web サービスパフォーマンス(<...> Region - Web Services Performance)

データ数値がカードとして表示され、個々の地域に合わせた特定の指標を簡単に把握できます。地域ごとに HTTP 指標を割り当てることで、Web パフォーマンスの細かな違いまで把握できるため、詳細な分析や最適化の戦略的な取り組みが可能になります。



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注意:単位がミリ秒(ms)になる [応答時間(Response Time] などの指標で、条件値を指定する際は、スケール間隔の最大値に少なくとも平均測定値の 3 倍の値を検討することをお勧めします。これは、SLA/KPI の具体的な定義がない場合に特に推奨されます。

たとえば、24 時間の平均 [応答時間(Response Time)] が 1,000 ms の場合、カードの最大しきい値間隔を 3,000 ms に設定します。

 

<...> 履歴 - 大陸別(%)(<...> Historical - Per Continent (%)

複数の指標を重ねたり、他のチャートを縦方向や横方向に並べるなど、柔軟に表示できる折れ線の時系列ウィジェットです。

時系列のデータをこのようなグラフで表示することで、過去のトレンドを包括的に理解できるほか、特定の参照点(地域や場所など)に基づくパフォーマンスのパターンや経時的な変動についての貴重なインサイトを得られます。

 

 

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ダッシュボード/ウィジェットに関するその他のヒント

 

  • ウィジェットの名前シンプルに。ウィジェット名はシンプルなものにして、わかりやすく簡単に判別できるようにします。
  • ウィジェットのタイトルに指標のタイプを含める。ウィジェット名に指標の種類(「パーセント」や「ミリ秒」など)を含めると、わかりやすくなります。
  • 主要な SLA/KPI/指標を優先する。重要なサービスレベル契約(SLA)、重要業績評価指標(KPI)、指標をレポートの一番上に目立つように配置します。
  • 表示するカードの数を制限する。ダッシュボードで強調するカードの数量を制限することで、雑然とした状態を防ぎ、重要な情報に焦点を当てられます
  • ダッシュボードフィルタを活用する。共通のフィルタセットをダッシュボード全体に適用できるため、ウィジェット設定を個別に調整する必要がなくなります。これにより、時間を節約できるほか、継続的に調整する必要がなく、幅広いデータビューを効率的にモニタリングできます。
    • 下の例では、次のフィルタを適用して「SaaS アプリ」テストラベルのみを表示します。

 

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※現在、ダッシュボードフィルタはスナップショットリンク「ビュー」では表示されません。ダッシュボードフィルタは、アカウントのダッシュボード設定内でのみ直接アクセスできます。

 

以上のベストプラクティスを実践し、ThousandEyes の強力な機能を活用すれば、意志決定者に実用的なインサイトを提供し、戦略的イニシアチブを推進し、ビジネス成果を高めるエグゼクティブ ダッシュボードを作成できます。

 

ThousandEyes に関する参考資料

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