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Yusuke Yoshinaga
Cisco Employee
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はじめに

CMS(Cisco Meeting Server) で録画したファイルが保存された共有フォルダのアクセス権が継承されておらず、共有フォルダ内の録画ファイルを参照できない事例が報告されています。

本ドキュメントで、この問題の回避策・解決策を説明します。

 

問題の説明

録画したファイルが保存されている共有フォルダには「フォルダ共有・NTFS アクセス権」でアクセス権を設定しているにも関わらず、録画ファイルを参照できない問題です。

 

問題の背景

この問題はWindows Server での NFS 書き込み・NTFS 権限の挙動に従った動作によるものです。

下記ドキュメントの「NFS 経由の操作では UNIX 標準に準拠するため NTFS アクセス権の継承は無視されます。」の箇所に記載されています。

 

ソリューション

回避策

共有フォルダに録画ファイルが保存されている状態で「子オブジェクトのアクセス許可エントリすべてを、このオブジェクトからの継承可能なアクセス許可エントリで置き換える」にチェックを入れると、その時点で作成済の録画ファイルにはアクセス権が付与されます。設定実施以降に作成された録画ファイルにはアクセス権が付与されません。

 

解決策

上記「問題の背景」に記載の参考ドキュメントの「KeepInheritance」値を 1 とすることで NTFS 権の継承が行われ、共有フォルダに作成されるファイルにアクセス権が付与されます。

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